ナポリのちょっと気になるおかしなもの日記

常々思っている、日常の些細だけれどちょっぴり気になるお菓子なことや可笑しなことを綴ります

この時期よく見かけるお菓子、シュトーレン

こんにちは、ナポリです。

最近寒くなってきましたが、みなさま暖かくしてお過ごしでしょうか。

 

さて、12月も半ばに差し掛かろうとしていますが、この時期パン屋さんやスーパーでよくみかける『シュトーレン』をご存知でしょうか?

 

 

 

切り分けてラスクのような形で売っていたり様々ですが、大体は大きな塊で置いてあることが多いように思います。

 

常々、私はどうしてそんな大きなまま売られているのか、ちょっぴり疑問でした。え、そんなに気にならないですか?まあ、そう言わず。

 

食パンやフランスパンのように、日々切って食べるものなのか、そのままガブリとかぶりつき1日で食べ切るものなのか…と思っていたところ。

 

シュトーレンはこんなお菓子だった…!!】

これはドイツの菓子パンで、クリスマスに食べられる伝統的なお菓子です(ドイツ語だと正しくは『シュトレン』)。

 

ドイツでは、クリスマスの4週間前の日曜日からクリスマスイブまでをアドヴェント待降節)といい、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間です。

アドヴェントの間、シュトレンを少しずつスライスして食べながらクリスマスを心待ちにする習慣があるために、パン屋さんによっては切り分けて売っているところもあったわけですね。

 

4週間もかけて少しずつ食べるなんて、なんと物持ちが良いんでしょう(*´-`)食いしん坊だと、もっと早くに食べ終えてしまいそうです。

 

それにしても、そんなに置いておいたらいくらパンでも腐ってしまう気がするのですが…。

 

そうなんです!な、なんとこのシュトレン、

長期保存が可能なパンなのです。

 

【シュトレンの製法とは…?】

バターたっぷりの生地に、ラム酒などのアルコールに漬け込んだドライフルーツやナッツが練り込まれています。

 

アルコールに漬けていることで殺菌効果があり、バターの油分には菌が外部から入りにくくする役割があります。

 

また、伝統的なシュトレンには決まった製法があり、

『小麦粉に対してドライフルーツやナッツは60%以上、バターは30%以上含む』、さらに『水分量は25%以下にする』

というように決められているので、

傷みにくくなるのが特徴です。

 

また、1ヶ月かけて食べるので、その間にも熟成されて美味しくなっていくというところも特徴のひとつです。

 

なるほど、長持ちする方法で作られていたのですね!さすが、永らく食べられる伝統的なお菓子です。

 

ただ、室温や湿度が高い場所での保存や賞味期限が切れた状態での保存だと傷んでいる可能性があるため、注意が必要です。

 

以上、簡単ではありますが、クリスマスを楽しみに待つ間に少しずつ食べていくお菓子、シュトレンでした。

 

楽しみに待つ何か、または目指している何かに向けて、ぼーっとしているとただ過ぎてしまう日々をどう過ごしていくか考えさせられる、貴重なお菓子でしたね。

 

ただ過ごすのではなく、意図をもって行動して毎日を積み上げていけるように、シュトレンとともに頑張りたいと思います。

 

それでは、またのお菓子をお楽しみに。